施設紹介

建物の概要

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本庁舎

外観

 この建物の建築時期に見られた擬洋風の建築様式を反映しており、正面間口は10間半、奥行6間の横長の建物です。建物の正面部には、切妻破風、さらに手前の車寄せに、緩やかに正・反の弧を描く「照り起り(てりむ くり)」の唐破風の印象的な切妻屋根を重ねています。柱頭の装飾も美しく、軒裏には2本1組となった「持ち送り」が設けられ、上下窓の間はドイツ下見板 張、腰壁と小壁はモルタル塗とするなど、瀟洒な洋風建築です。
現在は、正面玄関左側に指定管理者の管理事務所を配しています。

測風塔

測ふうとう 当初、気象観測用の測風塔は、測候所本庁舎の屋根の上に設置されていました。しかしその後に庁舎の場所を移転し、現在の建物の南東隅に木造3階建ての測風塔 が設けられました。その後の昭和35年にはこれが撤去され、現在のものが、建物正面に向かって右手にある現在の鉄筋コンクリート造の事務所の上部に新設されました。
伊那谷の河岸段丘の美しい風景を一望できる設備ではありますが、観測用設備であり、一般観覧者による利用を想定したものではありません。最上部 へ登る階段は急で転落の危険があるため、通常は閉鎖しています。

館内の設備
【地震計室】地震計が設置されていた部屋です。資料を展示しており、ご自由に観覧頂けます。

館内1

【気象観測室】会議室として皆さまにご利用頂けます。机とテーブルをご用意しました。定員約40名。館内2

【工作室】会議室として皆さまにご利用頂けます。机とテーブルをご用意しました。定員約8名。

露場

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 測候所に付属する気象観測用のために特別に整備した広場を「露場」といい、測候所の歴史を物語る設備です。気温、湿度、降水量、蒸発量など、地上における気象観測を正確に行うために設けられた屋外の広場で、日光の反射や降雨の跳ね返りを防ぐために芝生が植えられ,約6千平方メートル以上の広さで設けられるのが通例です。
公園のように自由にご利用頂けますが、一部分でも独占的にご利用される場合は、指定管理者の許可が必要です。また、原則として、車の進入もできません。

サクラの開花標準木

サクラ

裏庭には、ソメイヨシノの古い大木があります。昭和28年から、この木を基準にして飯田地域における桜の開花宣言が行われてきました。平成18年に飯田測候所が廃止され、無人化されてからは、飯田での開花宣言は行われなくなりましたが、今も立派な枝ぶりで、あでやかに花を咲かせており、訪れた人に愛でられています。

この木のほかにも、施設付近には、桜並木を始め、樹齢300年以上の古桜や樹形の美しい名桜が数多く存在しており、のどかな南信州の春を彩っています。

飯田には名桜が数々あることから、遠方からの花見客も多く、名桜を桜ガイドと楽しむ「桜守」と巡るツアーも毎年開催され、春の飯田の風物詩のひとつとなっています。